エマ・ストーンのハプニングが魅せた、真のスターの輝き:第96回アカデミー賞授賞式

愛娘へのメッセージとユーモアで逆境を乗り越えた、真の女優魂

第96回アカデミー賞授賞式で、主演女優賞に輝いたエマ・ストーン。喜びに溢れる会場で、思わぬハプニングに見舞われます。「ドレスが破れたわ! 見ないで!」と、ハリウッドの重鎮たちを前に笑顔で叫ぶ姿が世界中の心を掴みました。この一連の出来事は、彼女が2度目のアカデミー賞受賞者として愛される理由を全て物語っています。

ミントグリーンの女神のような美しさで壇上に上がったストーンは、映画『Poor Things』での熱演が評価され、栄誉ある最優秀女優賞に輝きました。しかし、喜びも束の間、ステージへ向かう際に彼女のドレスが破れてしまったのです。2度目の受賞というサプライズに加えて、ハプニングにも見舞われたという、まさに忘れられない瞬間となりました。

コメディエンヌとしての才能も持ち合わせているストーンは(「史上最低の青春白書」を思い出してください!) このアクシデントもユーモアで乗り越えます。壇上で「ドレスが破れたわ! 『アイム・ジャスト・ケン』の最中に破れたみたい」と、仲間たちに冗談を飛ばし、笑いを誘いました。

そして、ストーンはすぐに気持ちを切り替え、『Poor Things』の監督であるヨルゴス・ランティモス氏への感謝の言葉を述べました。「映画製作の一番素敵なところは、みんなで一緒に作り上げていくことなのよね」と涙ぐみながら語ったストーン。「キャスト、スタッフ、全ての携わった人たちへ、この作品に愛情と気遣い、そして才能を注ぎ込んでくれた全ての人に心から感謝します。そして、ベラ・バクスターという役を通して、一生の贈り物をくれたことに感謝します。」

さらに、ストーンは固いハートを持つハリウッド監督さえも溶かすようなスピーチで、スタッフ、夫、そしてもうすぐ3歳になる娘への感謝の言葉を述べました。「本当に家族に感謝したい。ママ、兄のスペンサー、パパ、そして夫のデイブ。愛してる。そして何より、もうすぐ3歳になる娘へ。娘は私たちの人生をテクニカラーに変えてくれたわ。」『ラ・ラ・ランド』の主演女優はスピーチを終えると、慌ててステージを降りようとしますが、ユーモアを忘れず「ドレスの後ろは見ないで!」と観客に呼びかけました。

ドレスのハプニングが心配だった人も安心してください。受賞後の記者会見で、オスカー像を手にしたストーンは「縫ってもらったわ!」と笑顔で答えていました。

今回の受賞は、ストーンにとって7年ぶり2度目のアカデミー賞受賞となりました。彼女は、初ノミネートの『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』のリリー・グラッドストーン、『堕落の解剖』のサンドラ・ヒュラー、『マエストロ』のキャリー・マリガン、『ニアッド』のアネット・ベニングら、強豪ひしめくカテゴリーでの受賞となりました。